1Ω8
Ladybird!
今年の3月は自分にとって特別な月なので、とある括りの小説を続けて読んでたんですが、途中で起きた地震の影響でその括りが別の意味に捉えられそうだったため、Twitterでのメモを自粛してこちらに。
過去に読んだ作品だと、「世界の果て」が出てきた『壁 / 安部公房』や『ディスコ探偵水曜日 / 舞城王太郎』が当てはまると思うんだけど(この2作品はもう1つ大きな共通点がある気がする)、他にも「世界の終わり」系譜の有名小説ってあるのかな。どうやら「キリスト教的終末思想」、「分裂、分身、ドッペルゲンガー」や「世界の果て・終わりの境界線による密室」が共通もしくは引き継がれるモチーフになってるような。
- 作者: フィリップ・K・ディック,飯田隆昭
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1985/12
- メディア: ?
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SFじゃないディック作品。終末思想としての文字通りの「世界の終り」を語る電波さんが主人公を狂わせる…んだけど、正直主人公の周りで起こる狂った登場人物による狂った昼ドラのほうがメインだった。
- 作者: 福永武彦
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 1959
- メディア: ?
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福永武彦の短篇集。表題作『世界の終り』が目的だったんだけど、『未来都市』がこれまでに読んだSF短編小説でトップクラスの面白さだった。文庫版『廃市・飛ぶ男』を探索本リストに追加。後記の最後の方に書いてあった作者の考えが琴線に触れたのでメモ。
この頃、小説を書けば書くほど孤立感が僕を襲う。一体誰が分ってくれるのだろうと考えることがある。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 文庫
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 文庫
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村上春樹の代表作。今まで読んできた作品のなかで一番自分好みのストーリーで面白かったです。『ディスコ探偵水曜日』の感想記事を読んでる時に、比較として挙げられてるのをちらほら見かけたんだけど、結末を見て納得。
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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どこまで行っても一人だ。最終的に一人だ。結局的に一人だ。ならば、自分で自分を救うしかない。
これがかの有名な脳内妹…!今まで読んだ作品の中で一番不安定な気がした、太宰でいう『二十世紀旗手』的な。ファン以外が1冊目に読むとドン引き必死!どうやら「新現実」の掲載時から大分変わってるそうなので、「新現実」版も読んでみたい。
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫
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わが子を信じてやらなくてどうするのだと思う。わが子を信じることが親の務めだとも思う。しかし私は悪い想像を止められない。
「あれ、もしかして…」と思って調べて合致したときの妄想暴走は僕も経験があるので、作品構造はかなり好きなんですが、最後が割と投げっぱなしなので、一つの答えを欲しがる人には向かないかも。
ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚 (角川ホラー文庫)
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/03
- メディア: 文庫
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読書中。